K2K -from KEK to Kamioka- Long Baseline Neutrino Oscillation Experiment
 
実験の終了についてのお知らせ
 
 
1999年に開始されたつくばー神岡間長基線ニュートリノ振動実験 (K2K) は、99年6月世界に先駆けて250キロメートルの距離を飛行した加速器による人工ニュートリノの観測に成功して以来、ニュートリノ振動現象の詳細な測定やニュートリノと原子核の反応の研究等に様々な成果をあげて参りました。

平成16(2004)年2月の時点で、目標としてきた積分陽子数の89%を取得し、残り約1割の取得を目指した最後のデータ収集が昨年10月1日に開始されましたが、同11月6日、ニュートリノを生成するための標的および2次粒子の収束系である第一ホーン装置が故障し、これ以上の通電が不可能な状態となりました。

実験を継続するための様々な対策が検討されましたが、11月6日の時点で積分陽子数は目標の92%まで達しており、残りを達成するために次期計画(T2K実験)に与える影響や物理的意義などを実験グループ全体で真摯に評価した結果、これをもってK2K実験を終了し、以降は、新たに取得したデータの解析と、解析の質の向上、および前置検出器で取得したデータの詳細解析に専念するという判断に至りました。

同実験に対しこれまで頂いた様々なご支援や応援に心より感謝申し上げます。
 
 
2005年10月24日
K2K共同実験グループ
 
 


 
  www-admin(a)neutrino.kek.jp   Last modified: Wed Oct 26 23:29:39 JST 2005
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